胃内視鏡検査(胃カメラ)

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胃カメラを受けた方が良い場合

胃カメラを受けた方が良い場合

上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)とは、食道、胃、十二指腸を中心とする上部消化管の状態を内視鏡(カメラ)を使って観察する検査です。この検査は次のような方におすすめです。

  • 胃や食道が痛む
  • 胃や食道に不快感がある
  • 慢性的に吐き気・嘔吐がある
  • 体重が急激に減少した
  • 食欲が落ちた
  • 胃がんや食道がんになった家族がいる
  • 胃の造影剤(バリウム)検査で異常を指摘された
  • 塩っ辛いものや脂っこいものが好物
  • 会社の健康診断や各種検診で要精密検査と言われた
  • みぞおちや上腹部に痛みがある
  • げっぷ、胸やけ、むかつき、胃もたれがある
  • 食べ物を飲み込みにくいと感じることがある
  • 貧血を指摘されている
  • 胃潰瘍、十二指腸潰瘍、慢性胃炎、萎縮性胃炎の指摘を受けたことがある
  • 過去にピロリ菌を除菌したことがある など

胃カメラの役割

なぜ上記のような方に胃カメラをおすすめするのかと言うと、この検査は直接食道や胃、十二指腸などの様子を確認できるため、以下のような病気を早期に発見できる確率が非常に高いからです。

  • 胃炎
  • 胃潰瘍
  • 十二指腸潰瘍
  • 胃ポリープ
  • 逆流性食道炎
  • バレット食道
  • 胃アニキサス症
  • ピロリ菌
  • 機能性胃腸症
  • 咽頭がん
  • 胃がん
  • 食道がん
  • 十二指腸がん など

 

これらの病気の中には、痛みなどの自覚症状がほとんどない場合でも、知らぬ間に病状が悪化していく病気があります。自覚症状が現れた頃にはすでに重症化していることも多く、早期発見・早期治療が大切です。

中野区東中野にある中野ひだまりクリニックでは、食道や胃、十二指腸などの健康リスクが高くなる30歳以降は、定期的な胃カメラをおすすめしています。

ピロリ菌について

ピロリ菌について

ピロリ菌は子供の頃に衛生環境が良くなかった世代(2024年現在で50歳以上の方)に感染している方が多い細菌です。ただし、若い世代でも親族から口を経由して感染している場合もあります。

このピロリ菌は、胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍の他、胃がんの大きな原因の1つです。そのため、ピロリ菌に感染している場合は、これを除菌することで病気になる確率を下げることが可能です。

中野ひだまりクリニックでは、尿素呼気試験と呼ばれる簡単かつ高精度のピロリ菌検査を受けていただくことができます。結果も当日中に出るため、感染が確認された場合はその日のうちに除菌のためのお薬の服用を開始できます。なお、胃カメラの結果、胃・十二指腸潰瘍、慢性胃炎と診断された場合、これらはいずれも健康保険の適用を受けることが可能です。

胃カメラの種類

胃カメラには大きく経口内視鏡と経鼻内視鏡の2種類があります。どちらにもメリット、デメリットがありますが、いずれの場合も必要に応じた量の鎮静剤を使って、眠ったような状態で挿入することも可能なので、苦しまずに検査を受けられます。

経口内視鏡(口からの胃カメラ)

経口内視鏡は、口から挿入するタイプの内視鏡です。経鼻内視鏡に比べてカメラ自体が太いため、明るいライトではっきりとした視界を確保することができます。これにより、短時間(5分程度)かつ高精度な診断を行うことが可能です。

ただし、どうしても内視鏡が「オエッ」となる嘔吐反射が起きる舌の根本部分を通るため、苦しい思いをされる方も少なくありません。

鎮静剤を使用すれば検査時の負担は軽減されますが、検査後の乗り物の運転ができなかったり、意識がはっきりするまで院内でお休みいただかなければならなかったりと、制約が多くなります。

経鼻内視鏡(鼻からの胃カメラ)

経鼻内視鏡(鼻からの胃カメラ)

経鼻内視鏡は鼻の穴から挿入するタイプの内視鏡です。直径5〜6mm程度の細いカメラを使用するうえ、嘔吐反射が起きる舌の根本部分を通らずに済むため、鎮静剤を使用しなくても比較的軽い負担で検査を受けることができます。

また内視鏡が口を通っていないので、検査中に医師とコミュニケーションが取れる他、鎮静剤を使用しない場合は検査後すぐの運転等も可能なので、経口内視鏡に比べて短時間で検査を終えることが可能です。

ただし鼻の穴が極端に狭い方や鼻に病気をお持ちの場合は、経鼻内視鏡を使えないことがあります。また経口内視鏡に比べて操作が難しいため、検査時間が若干長くなる傾向があります。

なお、従来の経鼻内視鏡は経口内視鏡に比べて画質が劣る傾向がありましたが、近年は改良が進み、いずれもほぼ同じスペックを装備できるようになっています。

当クリニックでの胃カメラの流れ

当クリニックでは以下の流れで胃カメラを行っています。以下は経鼻内視鏡の場合ですが、経口内視鏡の場合でも、挿入箇所や麻酔部位が口になる点、会話などに制限がある点を除き、概ね同じ流れで実施します。

また、中野ひだまりクリニックでは大腸カメラと胃カメラを同日中に行うことも可能です。ご希望の方はお気軽にお問い合わせください。

 

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問診

安全に経鼻内視鏡検査ができるかどうかを事前に確認します。

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消泡剤の服用

観察しやすくするために、胃の中の泡を消して胃壁をきれいにします。

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内視鏡を挿入する鼻の穴の選択

鼻の通りを確認し、内視鏡を挿入する鼻の穴を決定します。

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鼻腔への麻酔薬の注入

内視鏡の接触による出血を予防するため、両方の鼻の穴に麻酔薬を噴霧。さらに内視鏡を挿入する鼻の穴に局所麻酔を施します。

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内視鏡の挿入

麻酔の効果が現れてきたらベッドに横になり、内視鏡を挿入します。経鼻内視鏡の場合、医師などとのコミュニケーションをとることも可能です。

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胃の内部の観察

食道、胃、十二指腸などを観察します。必要に応じて、各部位の組織を採取することもあります。

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検査終了

一般的に5分程度で検査は終了しますが、状態によってはさらに時間をかける場合もあります。

検査後の注意点

  • 検査後1時間くらいから食事は可。ただし、生検など処置を行った場合は、消化に良い物の選択や禁酒を行う
  • 鼻から内視鏡をおこなった場合は、検査後、激しく鼻をかまない
  • 鎮静剤使用の場合は、車やバイク・自転車などの運転は控える

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