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生活習慣病とは
生活習慣病は、不適切な食習慣、運動不足、過度のストレスや過度の飲酒・喫煙といった生活習慣が積み重なることで発症する病気の総称です。
多くの生活習慣病は、初期段階では主だった自覚症状がありません。そのため、そもそも病気に気づかなかったり、健康診断で指摘を受けていても「症状がないから大丈夫」と考えて医療機関を受診しなかったりすることで、症状が進行してしまう場合も少なくありません。
しかし生活習慣病は重症化すると、時に命に関わるような合併症を引き起こす可能性があるため、放っておかずにその都度適切な治療を受けることをおすすめします。
その他の生活習慣病
生活習慣病には、高血圧や糖尿病、脂質異常症、睡眠時無呼吸症候群(SAS)や高尿酸血症(痛風)などが挙げられますが、この他にも3大生活習慣病と呼ばれるがん、心疾患、脳血管疾患、脳血管疾患、またこの3つに加え、高血圧と糖尿病を含めた7大生活習慣病と言われる肝疾患、腎疾患、さらにこれらと合わせて8大生活習慣病に数えられる膵疾患があります。
がん
食道がん、肺がん、胃がん、大腸がん、子宮頸がんなど、がんは全身に生じる可能性があり、腫瘍の圧迫による痛み、体重減少、疲労感、異常出血、腫れやしこり、消化器系の不調など、症状も部位によって様々です。発症の原因はまだ完全に解明されていませんが、生活習慣が発症・進行に関わることから、生活習慣病の1つに数えられています。
心疾患
心疾患には、動脈硬化の進行により発症する冠動脈疾患や心筋梗塞、不整脈などが含まれます。胸痛、息切れ、疲労感、動悸、不規則な心拍、めまいや失神などが典型的な症状で、高血圧や肥満、脂質異常症、喫煙習慣などの生活習慣病や生活習慣がリスク因子となって発症することがあります。
脳血管疾患
脳血管疾患には脳梗塞や脳出血などが含まれます。ストレスや飲酒、運動不足や睡眠不足が発症リスクを高めることから、生活習慣病の1つに分類されています。突然の片麻痺や言語障害、めまい、頭痛、意識障害などが症状として現れます。
肝疾患
肝疾患は肝臓に生じる様々な障害や病気を指し、肝硬変、肝炎、脂肪肝などが挙げられます。黄疸、腹部の腫れ、倦怠感、食欲不振、尿の変色や便の色の変化などが肝疾患の症状で、過剰な飲酒や肥満の他、糖尿病や脂質異常症、高血圧などが発症リスクを高めることがわかっています。
腎疾患
慢性腎臓病や腎不全をはじめとする腎臓の機能障害や損傷を引き起こす病気の総称を腎疾患と言います。過剰な飲酒や運動不足、ストレスに加え、高血圧、糖尿病、脂質異常症、肥満などがリスク要因となるとされています。症状としては血圧の上昇、むくみ、尿量の変化、血尿、疲労感、食欲不振などが挙げられます。
膵疾患
膵疾患には、膵炎や膵癌などがあります。激しい腹痛、消化器系の異常(嘔吐、下痢、便秘)、体重減少、血糖値の異常などが症状として現れることがあり、高脂質食や運動不足、肥満や過度な飲酒・喫煙、ストレスなどが発症リスクを引き上げると考えられています。
生活習慣病の予防
生活習慣病を予防するには、生活習慣を見直し、健康寿命を延ばすことが最も効果的です。具体的には、以下のような生活習慣です。
- 定期的な運動の機会を設ける
- 十分な睡眠時間(7~8時間)をとる
- 適正な体重を維持する(適正体重=身長(m)×身長(m)×22)
- 朝ごはんをしっかり食べる
- 間食は控える
- タバコを吸わない
- お酒は適量を守る、もしくは飲まない など
中野区東中野にある中野ひだまりクリニックでは、中野区が実施する各種健康診断に加え、患者様のご希望や状態などに応じた検査が選べる個人健診にも対応しています。生活習慣の改善に取り組みつつ、ご自身の健康状態を把握するために、ぜひご利用ください。