眠時無呼吸症候群(SAS)とは

いびきや呼吸低下と共に、睡眠中に何度も呼吸が止まる病気です。
睡眠中に無呼吸がおきると、体が低酸素状態となり、心疾患や脳血管疾患などを引き起こします。
高血圧や脳梗塞、心筋梗塞などの発症リスクが、正常成人に比べ、約2.5倍以上もの発症リスクが高まります。
また無呼吸や低呼吸が起きると、体の恒常性(生体反応)によって、睡眠中に目覚め、呼吸が再開します。
この状態が繰り返し続くと熟睡できず、睡眠不足の状態になります。
その結果、日中の強い眠気や倦怠感(寝ても疲れが取れない)、起床時の頭痛や頭重感、鬱状態、仕事や勉強がはかどらないなど、日常生活にも多大な影響を及ぼす病気と言われております。
主な症状と合併症
症状:いびき、夜間覚醒、頻繁なトイレ、頭痛、慢性疲労、鬱、集中力の低下、口渇など
合併症:高血圧、心不全(心筋梗塞)、脳血管疾患(脳梗塞)、不整脈 など
現在日本では、約300~700万人の患者がいると予測されている病気です。
更に、重度無呼吸状態を10年放置すると生存率が60%程になると言われております。
まずは検査を行い、自分が無呼吸かどうかを知るのが一番大事なのです。
当院での検査と検査のながれについて

初めに当院にて、SAS(睡眠時無呼吸症候群)外来の予約をして下さい。
予約はお電話にて承っております。
(木曜日を除き、土日を含むほぼ毎日行っております。)
- ① 初めに睡眠の問診・検査の説明・検査の予約を行います。
- ② 症状が疑われる方は、簡易型のPSG(終夜睡眠ポリグラフィー)検査を行っていきます。※機械の空きがあれば、当日検査も可能です。
- ③ 検査機器を当院に返却して頂き、結果説明の予約をして帰宅になります。
※当院には無呼吸症候群に特化した技師が在籍していますので、最短当日に結果説明を行う事も可能です。 - ④ 検査結果によってその後の流れが変わります。
⑴ AHI(無呼吸低呼吸指数)が5以上40以下の場合
自宅で行う精密検査(Full-PSG)を行います。⑵ AHIが40以上の場合、相談の上CPAP(持続型陽圧呼吸療法)を行っていきます。
⑶ AHIが5以下の場合、経過観察となります。
- ⑤ ⑵の検査を行った方は、後日結果をもとに、経過観察やCPAP療法を行うかどうか診断致します。
検査費用に関して
初診料・検査費用等を含め | 簡易検査では1500円(1割負担)程度 |
精密検査では4500円(1割負担)程度 |
となっております。
※3割負担の方は、上記の3倍程です。